この版について
Exam Guide v1.0 の配点にもとづく非公式の自作教材です。演習問題はすべてオリジナルで、実際の試験問題ではありません。
前版(4セット版)との違い — なぜ作り直したか
- 「明らかにおかしい選択肢」を排除。 前版には消去法だけで解けてしまう選択肢(例:「何もせず様子を見る」「一切禁止する」)が多く残っていました。本版は4つとも実務で誰かが実際に主張しそうな案にしてあります。
- 正解を決めるのは設問中の制約条件。 SLAの数値、監査要件、規制、コスト方針などが本文に埋め込まれており、それを拾わないと2択から絞れません。
- 「良い案 vs もっと良い案」の識別。 誤答の多くは間違いではないが、この状況では最適でないものです。実試験はこの識別を問います。
- 解説に各選択肢の誤答理由を明記。 「なぜBが正解か」だけでなく「なぜAは違うのか」を全選択肢について書いています。ここが得点力に直結します。
試験コード
CCAR-P
出題数
63問
制限時間
120分(1問あたり約1分54秒)
合格基準
720点 / 1000点
出題形式
単一選択・複数選択・対応づけ
問われる中心
API の仕様知識より「設計判断とその理由」
ドメイン別 配点と本ツールの収録数
本ツールの63問は、実試験の配点比率どおりに配分しています。
配点に応じた学習時間の配分
| ドメイン | 配点 | 推奨学習時間 |
|---|
学習進捗
模擬試験の受験履歴
まだ模擬試験を受けていません。
解法の型 — 本番レベルの問題をどう解くか
この試験は英語ですが、問われているのは英語力ではなく設計判断です。以下の手順を型として身につけると、知らないサービス名が出ても解けます。
手順1: 設問の最後の一文を先に読む
シナリオ本文より先に「何を聞かれているか」を確定させます。同じシナリオでも問い方で正解が変わります。
| 問い方 | 意味 | 選び方 |
|---|---|---|
What should you do first? | 最初の一手 | 調査・分析が先。実装や製品選定を選ぶと不正解 |
most directly addresses | 最も直接的に効くもの | 間接的に効く案は落とす。根本原因に当たる案を選ぶ |
BEST / MOST appropriate | 複数正しい中の最適 | 「間違いではないが最適でない」案を落とす作業になる |
LEAST appropriate / NOT | 不適切なものを選ぶ | 正しい案が3つ並ぶ。読み違えると確実に落とす |
Select two / three | 複数選択 | 部分点なし。数を必ず数える |
手順2: 本文から「正解を決める制約」を1つ見つける
本番の問題は、必ずどこかに答えを一意に決める条件が埋まっています。ここを拾えるかが勝負です。
| 本文中の記述 | 効いてくる論点 |
|---|---|
| must be reproducible / auditable(再現可能・監査可能) | 自律エージェント不可 → 決定的ワークフローへ |
| p95 under 1.5 seconds(応答時間の数値目標) | 逐次呼び出し回数 × 1回の時間で計算して破綻を見抜く |
| cost-to-serve is the primary objective(コスト最優先) | 精度を上げてコストが増える案は、たとえ性能が良くても不正解 |
| latency and model version are unchanged(変わっていない要素) | 変わった要素=原因。切り分けの手がかり |
| only ever need to ...(実際に必要なのは〜だけ) | 最小権限 → 不要な権限は削除 |
| EU residents / US federal agency / payment card | 適用規制の特定(GDPR / FedRAMP / PCI DSS) |
| legally binding determination(法的拘束力のある決定) | モデルに最終判断させない。決定的ルール+人間の承認 |
手順3: 選択肢を「対策の層」で分類する
とくにセキュリティ・ガバナンス系で有効です。同じ問題に対する対策でも強さの順位があります。
強い ←
①権限そのものを削除(予防) → ②実行前に人間が承認(予防) → ③実行時に確認ダイアログ(緩和) → ④ログを取って後で監査(検知) → ⑤利用者への注意書き(無力)
→ 弱い
設問が
設問が
least-privilege や best reduces risk と言っていたら、原則①を選びます。ログや確認は「やらないよりまし」ですが、権限は残ったままです。オンプレのRBAC設計で「使わない管理者権限は最初から付与しない」のと同じ考え方です。
手順4: 2択に絞れたら「トレードオフの向き」で決める
最後まで残る2つは、たいてい以下のどれかの対立です。設問がどちらを優先すると言っているかで決めます。
- 精度 vs レイテンシ/コスト — 医療診断・与信・不正検知は精度優先。雑談・FAQ・オートコンプリートは速度優先
- 柔軟性 vs 再現性 — 監査・法的決定・規制対象は再現性優先(=エージェント型を避ける)
- 予防的統制 vs 検知的統制 — リスク低減を問われたら予防を選ぶ
- 今すぐの対処 vs 根本原因の調査 —
firstと聞かれたら調査。ただし情報漏洩など進行中の被害があるときは止血が先 - 全部載せ vs 必要な分だけ — コンテキスト・ツール・権限はすべて「必要な分だけ」が正解側
よくある2択の罠(本ツールで繰り返し出ます)
| 混同しやすい組 | 見分け方 |
|---|---|
| プロンプトキャッシュ vs RAG | 同じ長い内容を毎回繰り返し送っているのが問題ならキャッシュ。そもそも量が多すぎて大半が不要ならRAG |
| Chain-of-Thought vs Few-shot | 推論が飛躍して答えが誤るならCoT。答えは合うが書式が安定しないならFew-shot |
| ワークフロー vs エージェント | 手順が毎回同じならワークフロー。次の一手が前の結果で変わるならエージェント |
| モデル不一致 vs プロンプト不良 | 特定の変更の直後に劣化ならプロンプト。変更と無関係に全般的に失敗ならモデル不一致 |
| 検索不良 vs ハルシネーション | 文書更新の直後なら検索。存在しない情報を創作しているならハルシネーション |
| もっと大きいモデルにする | これはほぼ常に誤答。権限設計・責務分離・書式・監査の問題をモデルサイズは解決しません |
演習(63問・全問解説付き)
解く前に「解法の型」タブを一読してください。各問題には解いた後に読む誤答分析(なぜ他の選択肢が違うか)が付いています。正解できた問題でも、誤答理由を自分の言葉で言えるか確認してください。
模擬試験(63問・本番同形式)
本番と同じ63問・ドメイン配点比率で出題します。制限時間120分の目安タイマーが動きます(超過しても続行できます)。解説は最後にまとめて表示されます。
| ドメイン | 配点 | 出題数 |
|---|